1995年から1年間にわたり放送されていた「土曜ソリトン～SIDE・B～」という番組をよく見ていた。大学生活の最後の時。ノストラダムスの大予言や２０００年問題などが頭をよぎりながら、実際にはとてつもない大事件や恐ろしい大災害が起きた年だ。２１世紀の自分はどうなっているのだろうか、なんて想像をしていたころだ。この番組が終わったあたりから、僕はとてもキツい先輩から厳しい指導をされて、まあ大変な１年と半年の時間を過ごすことになる。あまりのキツさに、会社中の社員に同情されていた。しかしこの先輩のおかげで、今でも役に立っているスキルを叩き込まれた。「仕事で人と接するときのポジション」や「ブレない仕事の流儀」「クリエイティブマインドの美しさの徹底追求」、そして「お客さんとの綱引きと上下関係のバランス」みたいなテクニックは、なかなかのレベルを持っていると思う。自分で言うのもなんだけど。今でもこれは大いに役立っている。この先輩は僕が入社３年目に海外に留学し、そのあとは起業して活躍している。ちょっとレオナルド・ディカプリオみたいな感じの長身の人だった。といった年代のことをなぜ思い出したかというと、YouTubeでYMO関連の映像を見ていたら、この番組に出ていた「アンビエントを語る細野晴臣さん」という動画が流れてきたからだ。アンビエント。この不思議な響の言葉。環境音楽から派生してきたこのジャンル、その後にとても好きになり、細野さんの曲はもちろんのこと、海外のテクノやハウス系のサイトやインターネットラジオを聴きまくって、自分の好みを探していた。こんな感じの曲を聴いて、ウトウトしながら夢うつつを楽しんでいる。

YouTube: Atmospheric Dub Techno Mix - Ambient and Chill

YouTube: アンビエントを語る細野晴臣さん 1995年7月